Q9 4-0からまくられました!!
(Q8で質問いただいた匿名の方からの再質問になります)


先日質問させていただいたものです。
ペアと2人で話し合い、
お互いのコーチの言うことを立てあい、
自分たちの強みで勝負した結果、
上手くかみ合ったのか前回は1-6で負けた相手に
非常に良い感じで一気に4-0まで行けました!!

が、それ以降、なぜか、さっきまで簡単に取れていた
1ポイントが遠くなり、
40-40を全部とられ、あれよあれよと気づけば4-4。
そのあとはあっさり取られて4-6で負けてしまいました。

結果、大会を主催してくれていたコーチが
アドバイスをくれるというサービスがあったんですが
それを聞きにいくのをペアに拒否され、隅っこのベンチで、
ペアに私が守りすぎたからだと散々言われました。

守りすぎた私も確かによく決められましたが、
攻めすぎたペアも同じくらいミスをしていたはずなんです。

が、試合が終わったらミスをした記憶が
ペアからはなくなってしまったみたいなんです。

なので内心ではペアが攻めすぎたからじゃないの?
と思いながらも、
ごめんなさい、私が悪かったです
と、謝り続けました。

主催のコーチのアドバイス、聞きに行きたかったなぁ~。。

A

4-0からまくられてしまったのですね。。。
申し訳ございません。私の回答不足でした。
これは本当によくある、戦術あるあるです。
先に言っておけば良かった。。。

しかし、質問者様の辛抱、人として尊敬致します!!
やはり、いかなる思いや事実があったとしても、
敗戦をペアのせいにしてそれを言ってしまうのは、
良いことではないですよね。(言われた方の気持ち)
それを辛抱して内心に留め続けられたことは、
試合に勝つことよりも人としてナイスプレー
だったと思います!!
器がノミほど小さい私ならきっと我慢できずに
何か理由をつけてペア解消してたかもしれません。笑

その辺りの人間関係に関しましては
私ごときがとやかく言えた義理では
ございませんのでおいておいて、
今回の質問は、
何故ペアの方のミスした記憶が失われているのか、
というミステリーではなく!
4-0からまくられた、ということですよね!!

試合に出ている人の間では有名な
「4-0マジック」などと言われることが多い
この現象ですが、理系な私は過去自分がこれに陥った時に
なぜそういうことが起きるのかを
理屈で考えてみました。

もちろん対戦相手の要因もあると思いますが、
今回は、私が考える、自分達が要因の、
4-0からの逆転理由あるあるとその対策
お伝えしてみようと思います。

まず前提として4-0というのは、
全員が1回ずつサーブを打ち、
全員がその試合に少し慣れた状態になった、
ということは前提としてお考え下さい。

清水流 4-0から逆転あるある その① 打球慣れ

草トーでは丸まる1試合、
同じ2球のボールを使って試合をします。
なので中盤戦以降の戦いでは、
全員が試合や相手の「打球に慣れる」だけでなく、
「ボール」もへたり始め、
序盤よりも「確実に展開が長く」なり始めます。

つまりさっきまで決まっていたボールが
1球以上多く返って、
同じ感じでポイントが取れると思っていると、
返球されたことに焦り、
次のボールをミスってしまいます。

対策
試合の中盤以降では序盤より
ラリーは絶対に長くなるものと覚えておき、
1球多く返ってくるからと無理はせず、
常に次のボールで決める心構え
決め球を打った後も次の展開になることを
想定したポジショニングをきっちり
とり続けるようにしましょう。

清水流 4-0から逆転あるある その② 戦術慣れ

序盤の作戦が成功した場合、もちろん相手は人間です。
中盤以降は打球だけでなく、戦術にも慣れられ始め、
対策してきます。

すぐに決めにくる相手にはロブ、
守りに入りやすくクロスに返球が多い相手にはポーチ、
等です。

対策
これが私の試合のミソだと思っている部分です。

例えば、自分は曖昧なボールは
クロスに繋ぎたかったとします。
それを最後まで続けていると慣れられ、
後半には全部ポーチに出られるわけですが、
逆転されかけて弱気になってからでは
曖昧なボールを自分が苦手な方向へ打つのは
かなり難しくなります。

なので、序盤の間に、
40-0等、多少捨てていいポイントの局面で、
わざと自分のしたくない、
際どいボールをストレートに流す、
などの戦術を見せて置きます。

こんなこともするのか、と相手に思わすことで、
終盤、王手をとらなければいけない一番大事な局面を
自分の得意な戦術で戦うわけですが、
相手の脳裏にはストレートかもという選択肢が脳裏を
よぎるので、勝手にポーチに出られにくくなり、
自分のやりたい微妙なボールをクロスに
通せるようになります。

つまり自分のやりたい戦術で勝ちたいからこそ
序盤の割とどうでもいいポイントで違うことを見せておき、
終盤にそれを匂わせるだけ匂わして自分のしたいことをする
ということです。

清水流 4-0から逆転あるある その③ 勝ちビビリ

思わぬ相手に、もしかしたら勝てる、
と試合中に思ったが最後、勝ち慣れていないと、
メンタルが弱気になってしまう時があります。

弱気になってしまうと、
さっきまでの戦術は同じことを
してるつもりでも内容は劣化、
変更しようとしても上手くいかない、と
良いことは起きません。

対策
4-0からの多少の状況の変化は仕方がないものです。
4-0からはそもそも別人と戦う気持ちをで、
多少の変化にも焦らず、
ペアともこういうものだと声をかけあい、
相手の勢いに飲まれないよう、
「私たちは試合に慣れているから
ここから状況は変化することは知っていますよ、
焦りませんよ」と心の中では精神的には上から目線で、
相手を飲み込んでいきましょう。

まとめ

打球、戦術、メンタル、これが私がよく思う、
3つの4-0からまくられる理由ですが、
1つぐらいは当てはまりましたでしょうか?

え!?

聞きたかったのは、それじゃなくて、
なぜ、ペアのミスった記憶が失われているのか
ですって!?

どれだけ私生活はしっかりしていても、
テニスにおいては自分は全然見えてなかったり、
見たくなかったりする人は多いですよね。
身だしなみは常に意識しているのに
テニスしている自分の映像は見たくない!
っていう人も多いです。

最近はスマホやタブレットでも
簡単に撮れるので、
撮影したものを2人で見てみましょう!!
まぎれもない事実がそこには映り込んでいますよ!
(対戦相手に撮影することの許可はもらってくださいね)