Q10 前衛の位置取りが分かりません。
(当ホームページへの質問)

ダブルスでの前衛の立ち位置についての質問です。
前衛中、いざというときにポーチができません。

置どりでは、どのような事に気を付けたらいいですか?
また、ポーチの練習をする場合、どのような練習をしたり、

どのような事を意識するといいでしょうか?

A
こんにちは!
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ありがとうございます!!

立ち位置が問題でポーチになかなか出られない、
ということですね。

正直、
前衛の「攻め」の動きは
特に感覚的な部分が大きいとは思うのですが、
無感覚人間の私への質問なので、
無理やり理屈で説明してみます。(へりくつ)

「攻め」の立ち位置について悩んでらっしゃる方の多くは、
ワイドに打球がいけば前衛もワイドに寄り、
センターにいけばセンターへ、
球の深さ、勢い、相手の崩れ具合に
応じて前後に動く量を考える、等のセオリーは
理解しているのではないでしょうか?

それは分かっているんだけどなかなか
ポーチに出られない。。

そういう方がよく見落としているのが、
「予測」による「ズラし」です。

先ほどのセオリー、
センターにいったからセンターによる、
ワイドにいったからワイドによる。深かったら詰める。
この動きのことを
「基本の立ち位置」ということにしましょう。
もちろんこれは「予測」ではありません。

ただ、コートの「カタチ的」に空いたところ、
とんできやすいところに立っているだけで、
これだけでは、
相手がコントロールのミスをした時のみ、
ボレーできるだけです。


攻めの立ち位置とは、
常に、この基本の立ち位置+予測によるズラし」
成り立ち、
それにより、相手のミスではなく、
相手がある程度思い通りに打ったボールを
自分から触りに行くための位置取りになります


それは分かってるけど、じゃあ、
「予測によるズラシ」ってどうするんですか?って?

それは、一言でいうと

「勘」です。

。。。

が、その「勘」が分からないから
質問されているんですよね。

では、私はどういう風に考えて前衛に立っているか、
この勘を理屈で説明していきます。


まず、前衛が予測すべき相手後衛のショットは
以下の3パターンのみです。

①クロス(アングル、センター、クロスロブも含む)
②ストレートアタック
③ストレートロブ

これだけです。


もしも相手が、
機械のように正確で、
んな強力なボールが飛んできても
常に余裕があり、
いかなる状況であってもこの3パターンを
ほぼ33%の確率で振り分けられるのであれば、
予測はできないかもしれません。

しかし、
そんな相手いますかね?

いませんよね。
(味方後衛のボールが弱すぎたらありえるかも・・・。)

相手は機械ではなく、人間なので、
ある程度の質のボールで追い詰めれば

可能性として、

A①クロス70%②ストレート10%③ロブ20%
【つぎ多分クロスやろうな~】

B①クロス30%②ストレート10%③ロブ60%
【これはロブ上げてくるやろ~】

C①クロス50%②ストレート40%③ロブ10%
【ロブはない!】

、予測をしてみればこんな感じで、
33%から変動し、
【】内のような簡単な言葉が頭に浮かぶはずです。

※こんな細かい数値はいりませんよ、イメージです

つまり予測」によるズラしとは、
その1球に対して「様々な判断要素」から、

Aのようにクロスかな、と自分で判断した時に、
「基本の立ち位置」を基準に、
それよりもセンターに一気に寄ってみる、

Bのようにロブだろうと自分で判断し、
「基本の立ち位置」よりも一気に下がってみる、

Cのようにロブはないと判断して
「基本の立ち位置」よりも一気に前へ詰める、

等、
「基本の立ち位置と違う所に
 自分の考えをもって立つこと」です。

同じ対戦相手に同じようなボールがいったとしても、

その都度この「予測」は変えないといけません。

この「予測によるズラし」を1球1球、
ラリーのたびに違う「予測」でおこない、
「100%当たるわけではないけど、外れにくい」
立ち位置にたくさんつける人が、
良い「攻め」の動きをしてる人だと私は思います。
※100%は絶対に無理です、
 つまり攻めの立ち位置に「答え」はありません(割と重要)。

逆にポーチに出られない人の多くは、
基本の立ち位置を理解していない人、ではなく、

・基本の立ち位置を守ることが重要だと考えている
・そもそもこの予測によるズラしを行っていない
・予測が外れることを恐れすぎている
「常に」守備的な方へ偏っている。
 (ストレートやロブで抜かれないことだけに
  意識がいきすぎている)

等ではないでしょうか?
(今ぱっと思い浮かんだ分だけです。ほかに
「タイミング」や「誘い」等まだ色々ありますが、これはまた別の機会に。)

そもそもポーチがどれだけ上手い人でも、
100% 成功する人はいないんです。
外れてストレートを抜かれることだってあります。

1試合の中で考えれば、中盤までに
1度も失敗しない代わりに1度も成功しない前衛よりも、
1度失敗した代わりに1度成功した前衛の方が、
相手に、後半もしかしたら攻めてくるんじゃないかと
思わせることができ、
最悪立っているだけでも役に立てます。
もちろん動いてミスばかりすることも罪ですが、
ミスをしなくても、何もしないのも罪です。

もし予想が外れたとしても後衛がカバーしてくれ、
失点につながらないことだってあります。

絶対に成功させないといけない、
と思うとなかなか積極的な立ち位置につくのが
怖くなりますが、
別に絶対に成功しなくても良いんですよ?

ストレートやロブをケアをするのも大事ですが、
質問者様も何球かに1回ぐらいは、
ケアしなくても良さそう時に
前+センターに「がばっと」入ってみてはいかがでしょうか。

もちろんこの確率を考える「予測」の質を高めるには
何が大事かって「様々な判断要素」になってくるわけですが、 
もちろん、ボールのコースや質、
相手の体勢の崩れ具合、は当たり前、
ほかにもキリがないぐらいたくさんありますが、
もっとも重要なのは、○○の▲▲ですよね!!
(いつもレッスンで言ってます。何だったっけ?)

前衛の立ち位置だけでも
どんどん話がでてきて終わりが来ないので、
これ以降のお話しはレッスンで聞いてください!!

さらに次、
ポーチの練習をする場合、どんな練習したらいいかですね!

これは何回か前のQでも答えたんですが、
「縦ボレーと横ボレー」の縦ボレーの方になります。

これについては動画を作成予定ですので、
しばしお待ちください!!


長くなったので今回はこの辺で勘弁を!!

追記↓
動画UPされました